読んでみたい「チュベローズで待ってる」のスピンオフ作品
こんにちは!
まっすー、PON!へのレギュラー出演決定おめでとうございます!
そして明日はアルバムEPCOTIAのフラゲ日ですね。
そんなよき日に、でもマイペースに加藤シゲアキ氏の小説「チュベローズで待ってる」のことを書きたいと思いますw
なんとかアルバム発売日までに滑り込みましたw
ネタバレになっているところもあるので、まだ読まれていない方は引き返されてくださいね。
この小説が発売されたのが去年の12月、発売当時に初めて読んで思ったことの一つは
なんて色々な要素の入った小説なんだろうということでした。
この作品は、
青春群像劇?
恋愛小説?
ファンタジー?
SF?
ミステリー?
サスペンス?
復讐劇?
バイオレンス?
他にもまだもっとあるかな・・・
それらの要素が全部入っているような・・
だからエンタメ小説と書かれていたんですよね。。。
それに書評で書かれていたり、中村文則さんも言われていた、
「純文学的な表現」が色々なところに散りばめられている。
まさに加藤シゲアキの世界観が詰まったエンタメ小説って感じがしました。
…映画とか小説、漫画でもなんでも、最後まで読んだり見たりするとまたすぐに初めから見返したくなる作品ってないですか?
私は作品の最後がとても切なかったりすると、作品のはじめの頃がとてもキラキラしているように思えて、またすぐに初めから見返したくなるんです。
例えばそう、思い出を振り返るみたいな感じなんでしょうか。
このチュベローズは前半のAGE22も決して明るい話ではないし、むしろ苦労したり、もがいたりする話しだけど、後半のAGE32を最後まで読むとAGE22のころが懐かしくなり、その頃のダークでも青春だった頃を感じたくて、また読み返してしまう自分がいます。
なんか、AGE32を読み終えるととても22歳のころの話しがキラキラ輝いて見えるんですよね。
ということで、このチュベローズで待ってるという作品、私にはすごくたくさんの要素があるように、感じてとても全部の感想を書けそうにもないしw、大学生のAGE22の頃が輝いて見えるのでその頃を中心に「チュベローズで待ってる」のこんなスピンオフ作品が読んでみたい!というのを書いておこうかと思います。
半分は自分の備忘録として。
発売から3か月以上経ってしまいましたけど、自分の中のこの作品の一つの区切りとしても。
私の勝手な願望なので、元の作品の世界観に合っていないとか…色々あるかと思います。
不快に思われたら引き返してもらえたらと思います。
雫がホストになった頃の話し
雫がミサキと一緒に上京して、水商売をしたり遊んでいた頃。
雫と水谷パパとの出会いから、ホストとして駆け上がるまで。
この雫のキャラ設定が本当に面白いなぁと思ったのはやはり、関西出身じゃないのに
関西弁を話しているところ。
こういう設定があると途端に雫が生き生きと動き出す出す感じがしました。
言葉が丸々関西弁になってしまうほどのパパの影響力。
どんどん成長していく雫。ミサキとの絆。
そして最後のシーンは、ホストとしてトップに登りつめた雫が
嘔吐している光太に声をかけるところ。
光也がホストとして成長するまでの話し
ホストになった光太は素質的に恵まれていたのもあって、(お酒が強い・・シゲちゃんみたいww)ミサキと知り合ったのをきっかけに登りつめていきますけど、
その過程ってあんまり書かれていなんですよね。
ミサキ先生のホスト講座じゃないけれど、他にも光太がどんな風に成長していったのかそれが見てみたい。
ホストの方のテクニックって本なんかに色々ありそうですけど、それをシゲちゃんの中で咀嚼して表現するとどんなことを書くのかに興味があります。
亜夢とパパの日々
亜夢の人生、小説書けるくらい波乱万丈だと思います。
辛い思いをしていた幼少時代とか、お父さんのことが知りたくて
お店でホストになるところ。策略に使われたこと・・・なんて切ない・・。
でも光太との友情のお話しとか読んでみたいし、ホストとして成長していく亜夢の複雑な心境なんかも読んでみたい。
でもね、最後にはお父さんに寄り添うことができたじゃないですか。
私はお話しの中でそこを読んだときに温かい気持ちになったし、少し救われたように思いました。
美津子さんと光太
やっぱりこれは読んでみたい!
もはや美津子さんの切ない事情とかは置いておいて、単なる光太と美津子さんの恋愛小説でもいいかもしれないww
だって、光太くんって読んでいるとやっぱりシゲちゃんを思わせるようなところがたくさんあると思うんです。だから重ねてイメージしてしまうシーンも少なからずあって。
それで美津子さん、かなり光太より年上だけど、結果的にはどういう形であれ光太は美津子さんに夢中になっていく。それってなんか夢がありますよねw
私がシゲちゃんよりかなり年上というのも確実にありますけどw
自殺したマンションの、亡くなった時のシミが残る部屋に住み続けるってある意味究極の愛情なんじゃないかと思わせるくらいです。
もっと二人で過ごして楽しかった時間のこととか2人の会話が聞きたい。
あの二人で会っていた最後のシーン。ネクタイを直すシーン。
すごく胸に響きます。その後が切ない・・というのがあるからこそこんなに響くのかもしれないけれど・・・。
・・・・・・
願わくば、この「チュベローズで待ってる」という作品。
映像化するのであればやはり光太はシゲちゃんで見てみたい!!
今だったら年齢もギリギリ大学生の役もやれそうですよね。
そしてAGE32、金髪のシゲちゃんを見たい!
・・・
この作品を読み終わった後の後味なんですけど、
やっぱりなんというかスパッと終わる感じではなく、いつまでも後を引くようなそんな余韻でした。シゲちゃんの作品はいつも大体そうですよねw
シゲちゃん自身もそういう後味を残そうとしているって言ってた気がします。(ニュアンスです)最初から最後までシゲちゃんらしい作品でした。
何度か読んで、伏線の回収も頑張って?!したつもりなんですけど、
妹 芽々ちゃんとの関係性というか芽々ちゃんのエピソードの意味がつかみ切れていないような感覚もあります。今更だけど、それもスピンオフで読んでみたいかなw