NEWS-holicな私の頭の中

NEWSと加藤シゲアキくん、たまにプラスα

私にとっての舞台グリーンマイル

  少し遅くなりましたが、舞台グリーンマイルが大千穐楽を迎え、無事に全公演が終了しましたね!
加藤シゲアキくんをはじめ、この作品に関わられた皆さまお疲れさまでした!!
私はこの舞台を観劇することができて幸せでした。

 

グリーンマイルは私にとって、見るたびにその印象も感想も変わった作品でした。これまで観劇した感想をここに書かせていただいていたので、最後のこの作品への感想もこちらに書かせてもらおうと思います。

 

kachi-go17.hatenablog.com

 

初めて観劇した後に書いた感想です。

はじめて観た時には、あまり何も情報を知らない状態だったのですが(映画も小説も知らずに観ました)純粋にお話しに引き込まれたし、とても切ないお話しだったし辛い話しだったけれど、後味は悪いものではなくてポールなのか、シゲちゃんのものなのかわからない温もりみたいなものが私の中に残りました。観劇後何故かわからないけれどとても切なくて、ロスになったのも今では懐かしい思い出になりました…。

 

次に東京公演の中盤で見た時にも感想を書きました。

kachi-go17.hatenablog.com

 この時までには少し時代背景などの情報を調べてから臨みました。一回目に見て、より深く理解するにはそれが必要だと思ったので。黒人差別が横行していたり、世界恐慌の時代、景気はどん底で仕事を得るのがどれだけ困難だったかなど。
そうすると、ひとつひとつの台詞や行動がより私に刺さったような気がしました。

何よりも切ないのはコーフィーのその純粋無垢さと、そして袋小路に入ったかのようなどうすることもできない無力感…。ポールとの絆が深くなればなるほどそれは悲しくて。
この日のシゲちゃんのお芝居には凄みを感じるほどのものがありました。終盤でコーフィーの死刑を執行する決定的な言葉…ポールはなかなかその台詞が言えなかった。そこにはとても感情が溢れていたように思えて、その姿は今でも私の中に焼き付いています。

 

東京公演の終盤でもう一度観劇する機会に恵まれました。

その前にはもうたくさんの観劇した方々が感想などを書かれていたので、私はそれらを読んでいました。
こちらで記事を書かれていた方たちの感想も読ませていただいていたのですが、

その中にキリスト教との深い関係を書かれている方が何人かいらっしゃって。

私は今までの人生でキリスト教に関わった経験がなかったので観劇していても全然思い当たらなかったのですが、そう言われれば劇中にはお祈りのシーンが出てくるし、パンフレットの中でシゲちゃんはロザリオを持っています。そう考えると、また見方は変わってきました。
ある方が書かれていた、Jesus christ(イエスキリスト)、ジョン・コーフィーのイニシャルもJ,Cと…これを読んだ時には衝撃を受けました。J,C…奇跡を起こせる男…。
どこまでの意味合いが原作にあるのかわからないし、舞台の脚本にもどこまでの含みがあったのか…私にはわからないのですが…でもこの作品の根底にはキリスト教の宗教観があったのに違いはなさそうだと思いました。
スティーブンキングがこの作品のテーマとした記述の中にも「神」という言葉が出てきていますね。

 

この作品には本当に考えさせられることが多く、見終わった後もボディーブローのように色々なシーンが効いてきます。民主主義とは、人が人を裁くとは、死刑制度とは、生きるとは、死ぬとは…そしてそれは答えを出せるものではなく、ずっと折に触れて考え続けるものなのだろうと思っています。そういった意味では元々考え込んでしまう癖のある私には少し辛い作品でもあったように思います。

 

本当にこの舞台グリーンマイル、みなさんの演技は素晴らしく、その演出、ライティングなどにもとても魅了されました。この作品を見られて幸せでした。
そしてこの舞台でシゲちゃんは役者さんとしての階段を二歩も三歩も登ったんじゃないでしょうか。
これからのシゲちゃんがますます楽しみになりました。

長々と感想など書いてしまいました。
込み入った内容を書いて、もし不快に思われた方いらっしゃったらごめんなさい。
最後まで見ていただいた方、ありがとうございました。